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リポート&コラム

【第三回新宿地上最大武道会のまとめ】宮本、里歩、阿部を撃破し、鈴木秀樹が初出場にして第三回新宿地上最大武道会優勝!/準決勝でイサミをKOした準優勝の阿部がBASARA入団を直訴!/ウラノを撃破した里歩だったが、対戦を希望していた鈴木には完敗!/カバナとのスリリングな試合を制した宮本は、鈴木の尻を出したが惜敗!/鋼鉄家族(仮)勢揃いで完勝したFUMAが1・8大阪でのユニオンMAX挑戦をブチあげる!

28日、東京・後楽園ホールにて「木高イサミのプロレス~第三回新宿地上最大武道会~」がおこなわれた。まずは新宿地上最大武道会恒例、某玉を集めるアニメに出て来る武道会アナウンサーに扮した新藤リングアナが竜剛馬と共にリング上へ。この日はBASARAの大会ではないため来ないと思われていたという竜だが、イサミ自身がデザインした新Tシャツ、塚本の新Tシャツ、騎馬隊のタオル、パンフレットといった新グッズを紹介。2018年は1月6日の新木場大会からスタートすることをアナウンスすると、5月には初の札幌大会があるため、竜曰く「すごい! BASARAが初めて本州を出ますよ!」とのこと。続いて新宿地上最大武道会のルールを説明したあと、スペシャルゲストを呼び込む。そこに登場したのは欠場中のトランザム★ヒロシ。サングラスを外したヒロシは、唐突に『Amazing Grace』をアカペラで歌いあげると、「それでは! ただいまより木高イサミのプロレス~第三回新宿地上最大武道会~を開催致します!」と開会宣言。

第1試合はトーナメント1回戦、谷嵜なおきvs木高イサミ。第三回新宿地上最大武道会の1回戦と2回戦はリングにロープが設置されず、3カウントフォール、ギブアップによる決着のほか、リング外に出た選手が失格となるルール。イサミは新宿地上最大武道会ではお馴染みとなった某悟空のコスチュームで登場。まだ紙テープが飛ぶ中、谷嵜が奇襲攻撃を仕掛けていく。何とか転落しないように踏ん張ったイサミだが、谷嵜は巻き込んで膝からパラダイスロックで動けないようにするうと、鉄柱の上に登ってダイビング・ニードロップを投下。カウント2で返したイサミだが、谷嵜はリバースインプラントで叩き付ける。そこから正調インプラントを狙ったが、踏ん張ったイサミはボディがお留守だぜからのブレーンバスター。イサミは掟破りの逆インプラントを決めると、谷嵜も正調インプラントをやり返そうとする。これを回転エビ固めで切り返したイサミだが、キックアウトした谷嵜がカサノヴァ。続けて低空ドロップキックでイサミを場外に落とそうとした谷嵜だが、ジャンプでかわしたイサミは、逆にリングの縁に追いまれた谷嵜に絶槍。これで谷嵜が場外に転落してイサミが2回戦進出を決めた。

【試合後のコメント】
谷嵜 木高イサミ、インプラント食らわせてくるとは…。初めてこのトーナメントのルール、難しさ、緊張感…くそおお、俺とイサミの物語はまだまだ終わらせないぞ。俺がダブプロレスの谷嵜なおきだ。

第2試合はトーナメント1回戦、宮本裕向vsコルト・カバナ。リングサイドにいた子供を抱え上げ、別の席に座らせたカバナはロープを掴んでリングインしようとするが、そこにロープはない。カバナはマタドールのようにタオルをはためかせて宮本を挑発。牛のように突進した宮本をヒラリとかわしたカバナは、そのまま宮本を突き落とそうとする。辛くも踏み止まった宮本に対し、今度は土俵入りポーズで挑発したカバナ。宮本が相撲勝負に応じると、カバナは立ち合いの瞬間に回転エビ固めを仕掛ける。カウント2で返した宮本に対し、「ヨコヅナ!」と挑発していったカバナは宮本の腕を取る。カニ挟みで倒してヘッドロックに捉えた宮本だが、カバナは場内に落とそうとする。エアロープワークをしてみせたカバナだが、宮本はソバットから回転エビ固めを狙う。腰を落として押し潰したカバナだが、宮本も丸め込みで切り返す。丸め込み合戦からカバナはスマッシュパンチを叩き込むとBOOM BOOM・ショット。さらに突進するが、蹴りで迎撃した宮本はカバナのタオルを奪い取って挑発。突進したカバナだが、かわして鉄柱に誤爆させた宮本はローリングクレイドル。これでお互いに目を回してしまい、場外に落ちそうになる。しかしカバナをもう一発BOOM BOOM・ショットを叩き込むと、倒れた宮本にスーパーマンをズバリと決める。だが、宮本がカウント2で返したところで、リングの縁で決めていたカバナが場外に転落。宮本が2回戦進出を決めた。

【試合後のコメント】
カバナ 俺はバカガイジンだ。イチバン・バカガイジンだ。いつもロープがあるところで試合をしているけど、今回ロープがなかったからわからなかったよ。バカだ、バカだ。

第3試合はトーナメント1回戦、彰人vs阿部史典。スポルティーバエンターテインメントの先輩・後輩に当たる両者だが、握手を求めていった彰人は阿部が応じた瞬間、鉄柱に向かってスローイング。鉄柱を掴んで1回転することで転落を免れた阿部だが、そこからはレスリング勝負に。腕の取り合いから彰人の左腕を殴っていった阿部。しかしバックを取った彰人はそのまま持ち上げて場外に落とそうとする。どうにか堪えた阿部だが、上になった彰人はヒザを顔面に押し付ける。手四つの体勢から押し込んだ阿部だが、彰人はブリッジで耐える。その上に乗っていった阿部だが、彰人はモンキーフリップで投げていく。さらに阿部を落とそうとするが、かわした阿部はサッカーボールキック。彰人もかわして低空ドロップキック。阿部はジャンプでかわしたが、彰人はシーソーホイップで投げて鉄柱に叩き付けると、サソリ固めに捕らえる。うまく脱出した阿部は回転浄土宗。しかしキャッチした彰人は足4の字固めへ。阿部は反転して形勢逆転すると、鉄柱を掴んだ状態でさらに反転。彰人が先に場外に体がついたため、阿部が準決勝進出を決めた。

【試合後のコメント】
彰人 同じスポルティーバ出身の阿部と初めて当たることができて、僕はもっともっとあいつと時間いっぱい楽しみたいなというのがあったんですけど、今日に関して言えば相手を落として勝ってやるという勝ちへの執着心が、阿部のほうが上回ったのかな。僕は後輩を思って、楽しもうというのが大きくて、だけど阿部はやっぱりいい選手ですよ。もっともっといろんな団体に出て、もっともっといろんな人に認知してもらって、もっともっともっと羽ばたいていってほしいと思いますね。僕に勝った阿部が次誰と当たるかわかんないけど、次も勝って決勝までいってしっかり優勝してくると僕は信じています。それが先輩からのアイツに対しての願いですかね。今日はアイツと試合できただけで自分の中では財産です。この形式は一度EXTREMEでやったことがあって、ルールに対しての緊張感はなかったけど、逆にそれがなさすぎたのかなと。イサミさんも粋なカードの決め方しますね。これがたぶん相手が阿部じゃなかったら、勝つことに執着していた部分もあったんでしょうけど、もっともっとやりたいなという気持ちが出ちゃいました。

第4試合はトーナメント1回戦、ヤス・ウラノvs里歩。第1回新宿地上最大武道会優勝者のウラノに対し、里歩も3回連続出場しているためこのルールを熟知している。里歩がリングインした瞬間、背後からドロップキックを見舞ったウラノ。里歩は場外に転落したが、まだゴングは鳴っていない。里歩もガウンを脱ぎ捨てて、勝ち誇るウラノの背後からドロップキックを見舞って場外に落とすが、まだ試合開始のゴングは鳴っていない。仕切り直しで握手をしてから試合開始のゴング。大「りほ」コールの中、里歩は片足タックルでテイクダウンを奪う。ヘッドシザースで切り返したウラノだが、里歩は首を抜いてインディアンデスロック。しかしパワーで脱出したウラノはヘッドロックに捉える。ハンマーロックで切り返した里歩だが、ウラノはすぐにスリーパーに捉える。さらに里歩の腿を蹴り飛ばしたウラノは、リストロックに捉える。しかしリオは側転からクロスボディー。キャッチして叩き付けたウラノだが、里歩はドロップキックを返すと髪の毛を掴んでヘアーホイップ。ウラノも耳元で絶叫すると、外したバンダナで殴打していく。ウラノは首筋へのエルボーからボディスラムを連発。さらに執拗なカバーで追い込むが、里歩がキックアウトした際、木曽レフェリーに当たってしまいレフェリーが場外転落。そこに気を取られたウラノをスクールボーイで丸め込んだ里歩だが、カウント2で返えされる。里歩は強烈なエルボーの連打から張り手。さらにドロップキックからカサドーラで丸め込むと、その場跳びフットスタンプ。続くそうまとうは鉄柱にしがみついて防御したウラノだが、里歩はその手にストンピング。バックを取った里歩だが、これはウラノがブレーンバスターで切り返す。「立つな!」と叫んだウラノだが、里歩が立ち上がると山折りからの蒼魔刀。しかし、これをかわした里歩はウラノの背後からそうまとうを発射。さらにダッシュしてもう一発そうまとうを狙うが、レフェリーを盾にしたウラノは延髄斬り。里歩はくるくるリボンを狙うが、ウラノはツームストンパイルドライバーで切り返そうとする。里歩はエビ固めで丸め込むと、今度こそくるくるリボンを決める。ウラノはキックアウトしたが、その勢いで場外に転落してしまい、里歩が準決勝進出を決めた。

【試合後のコメント】
ウラノ 多少ひいきとかあるのはしゃあないなと思うんですけど、最初の時点で自分が勝ってるし、最後も絶対にスリー入ってるし、誰の目で見ても明らかなので、ルール上勝っただけで、負けたと思ってないので。次の試合も宮本裕向と鈴木秀樹の勝者とやるつもりでいますよ。
――リングアウト負けなので次に進めないんですが。
ウラノ コスチューム4着持ってきてるので、着替えないと。
――次に進めないんですが…。
ウラノ まあまあ、よくわかんないですね。

第5試合はトーナメント2回戦、浜田文子vs木高イサミ。シードの文子に対し、1回戦で谷嵜を撃破したイサミ。ゴングと同時にニールキックを放った文子だが、かわしたイサミは勇脚。さらにリングの縁でブレーンバスターを狙ったイサミだが、文子も体勢を入れ替える。お互いに場外へのブレーンバスターを狙ったが、文子がリング内へのブレーンバスターからソバット。さらにバズソーキックを叩き込んだ文子はパワーボムの体勢。イサミが踏ん張ると尻尾を掴んだ文子。このコスチュームはモデルがアレなので、体の力が抜けてしまいグッタリしたイサミをライガーボムで叩き付けた文子。DDTで叩き付けてから鉄柱に登っていった文子だが、立ち上がったイサミはパワーボムの体勢に。これをウラカン・ラナで切り返した文子。だが、イサミも回転エビ固めで切り返すと、そのままヒザ十字固め。そこからナガタロックIにスイッチしたが、またも尻尾を掴んだ文子はグッタリしたイサミをジャーマンで投げ捨てる。イサミもどうにかラリアットの相打ちに持ち込むと絶槍。だが、文子も返す刀でスピンキック。ダブルダウンから立ち上がった文子はスピンキック2連発。カウント2で返したイサミに文子はAPクロスを狙うが、背後に逃れたイサミは文子を鉄柱に叩き付けようとする。文子も一度は体勢を入れ替えたが、イサミが再度体勢を入れ替え、鉄柱に投げつけられた文子は場外に転落。イサミが準決勝進出を決めた。

【試合後のコメント】
文子 マジで悔しい。全然勝てると思って、メッチャ追い込んで、落とすんじゃなくて3カウント取れるのかなと思ったけど、やっぱりBASARAの選手、すんごく頭働きますね、イサミは。悔しい! また出させて欲しい! 優勝するつもりでいました。悔しい。
――ルールに関してはどうだった?
文子 会場に入った時に知ってたんですけど、あえて練習せずにぶっちゃけ本番だったんですけど、嫌な感じですね。頭がパニくりました。ちゃんとルールを把握して、気持ちの整理も。しかもイサミ選手の尻尾ってなんですか? あれはズルい。あれで勝ったと思ったんですけどね。また出させてください。今度は絶対優勝までいくからな!

第6試合はトーナメント2回戦、鈴木秀樹vs宮本裕向。シードの鈴木に対し、1回戦でカバナを撃破した宮本。片足タックルを仕掛けた宮本はヘッドロックに捉える。しかし鈴木はヒザを使って脱出。宮本はワキ固めに捉えると、そこからマウントポジションへ。さらにヘッドロックにスイッチした宮本だが、鈴木は反転して首を取る。ビクトル投げでグラウンドに持ち込んだ鈴木だが、宮本はブレーンバスターの体勢に。これを首固めで切り返した脱出した宮本だが、手四つの力比べになると後転して切り返す。そこから丸め込み合戦になるが、お互いに譲らず一旦離れる。ロックアップからスタンディングの肩固めに捉えた鈴木はフルネルソンへ。足を取って倒した宮本だが、鈴木はサミング。さらに指極めからガブっていった鈴木だが、宮本もハンマーロックに捉える。そこからカニ挟みクラッチで丸め込んだ鈴木だが、カウントは2。宮本はさすがに疲れたか鉄柱にしがみつくが、指を持って引き剥がした鈴木。宮本は「あー、しんどい!」と叫んでからエルボーで向かっていくが、エスボースマッシュを返した鈴木はエクスプロイダー。そしてダブルアーム・スープレックスの体勢に。宮本は腰を落とすと、リバースで切り返す。ここで宮本は掟破りの逆ダブルアームを狙うが、鈴木がリバースで切り返すと、宮本はそこからダイヤル固めで回していく。さらにその場跳びムーンサルト・ニープレスを投下した宮本は、何と1回戦でカバナにやられたスーパーマンにトライ。だが、アッサリかわした鈴木はカメになる宮本をガブっていくと、バタフライロックに捉える。場外心中を狙う宮本だが、ギリギリで離した鈴木。ならばとタイツを引っ張って落とそうとする宮本だが、鈴木は尻を出しながらも宮本を場外に落として準決勝進出を決めた。

【試合後のコメント】
宮本 勝てねえなあ。2回目の参戦なんですけどね。なかなか4人抜きって難しいのかな。相手も鈴木秀樹だったし、ダメでしたね。でも爪痕は残してやりましたよ。鈴木秀樹のケツをさらけ出してやりましたよ。俺にできたのはそれだけ。あとは結果を楽しみにしてください。でも本当にこのトーナメントは勝てない。次あったら参加します。優勝したい。

第7試合はトーナメント準決勝、阿部史典vs木高イサミ。準決勝はリングにロープが張られ、3カウントフォール、ギブアップによる決着のほか、リング外に出た選手が失格となる。1回戦で彰人を撃破した阿部だが、12・14新木場大会で敗れたイサミと早くも再戦が実現することに。腕の取り合いからガブっていったイサミだが、阿部はヘッドシザースで切り返す。首を抜いたイサミに張り手を見舞って元に戻した阿部。イサミも首を抜いて張り手を返すとバズソーキック。しかしキャッチした阿部は張り手。そこからエルボー合戦になると、阿部はフェイントから張り手。さらにイサミのボディがお留守だぜをかえしてクルクルスピンキック。だが、イサミもこれをかわして蹴り脚をキャッチするとSTFへ。ロープに逃れた阿部だが、イサミはダイビング・ダブルニードロップを投下。かわした阿部は着地してロープに飛んだイサミにドロップキック。一気に直伝お卍固めを狙うが、決めさせないイサミは強引にジャーマンで投げると、今度こそダイビング・ダブルニードロップを投下。カウント2で返した阿部は勇脚・斬をかわすと直伝お卍固めを狙うが、逆にイサミが卍式千弐百四拾四を狙う。何とかロープに逃れた阿部はブレーンバスターを狙うイサミに、もう一度直伝お卍固めを仕掛ける。しかし決めさせないイサミはエルボー。阿部も腰を据えてエルボーを返していくが、イサミは伊良部パンチ。阿部も回転浄土宗。イサミは勇脚を返すが、阿部も伊良部パンチを叩き込んでダブルダウン。先に立ち上がった阿部は伊良部パンチをなおも叩き込む。ダウンカウント8で立ち上がった阿部に対し、イサミはカウント9で崩れ落ちてしまい、10カウント以内に立ち上がれず。新宿地上最大武道会はルールに反則に関する表記がないため、ここぞとばかりにパンチを連打した阿部がKOで勝利し、決勝戦進出を決めた。イサミはダメージが深く、試合直後のバックステージはノーコメント。

第8試合はトーナメント準決勝、里歩vs鈴木秀樹。1回戦でウラノを撃破した里歩だが、会見のときに「一番対戦したい」と語っていた鈴木との対戦が実現。鈴木が入場してくると、さすがに困り顔になる里歩。握手を求める里歩だが、鈴木は応じないまま試合開始。詰め寄っていく鈴木に対し、両手を前に出して後退した里歩だが、意を決して「来いオラ!」と力比べを要求。しかし鈴木に詰め寄られると後退。エルボーを連打してもまったく動じない鈴木。それでも里歩は鈴木をコーナーに押し込んでエルボーを連打。鈴木は対角線にホイップして突進するが、かわした里歩はドロップキック。続くダイビング・クロスボディーをキャッチした鈴木は、そのまま里歩をコーナーに乗せるが、里歩はヘッドバットで鈴木を怯ませると、今度こそダイビング・クロスボディーで押し倒してからダイビング・フットスタンプ。鈴木はボディスラムを狙うが、背後に逃れた里歩はカニ挟み。鈴木はロープに倒れ込む。里歩は619を決めるが、鈴木がビクともしなかったため、里歩はそのまま場外に転落。これで鈴木が決勝戦進出を決め、決勝戦は阿部史典vs鈴木秀樹に決定した。

【試合後のコメント】
里歩 自分は男子の選手と対戦する機会も多くて、何かそれの延長線上でいけるのかなと思ってたんですけど、実際に見たら壁みたいな感じでデカいし動かないし。クロスボディーにいったけど自分が痛いなんて初めての体験で。何もかもわからなくて、最後も自分の619で落ちちゃうなんて。なんなんですか、あの人は。怪物でした。もう試合したくないです。
――トーナメント決勝戦を逃しました。
里歩 悔しいですけど、ちょっと鈴木秀樹にどうやったら勝てるのかを1週間ぐらい考えたいです。

セミファイナルはプロレスリングBASARA提供試合。トランザム★リュウイチ&SAGAT&FUMA&久保佑允&新納刃vs塚本拓海&関根龍一&中津良太&風戸大智&中野貴人の10人タッグマッチ。12・14新木場大会から始動したIRON PRIESTとトランザム★ファミリーの合同ユニット「鋼鉄家族(仮)」に対し、塚本と騎馬隊がユニットに所属していないBASARAメンバーと組んで対戦することに。鋼鉄家族(仮)はまずIRON PRIESTとSAGATが入場。するとリュウイチはブルゾンちえみでお馴染みとなったAustin Mahoneの『Dirty Work』でヒロシと共に入場。そしてたっぷりとした間でリュウイチがサングラスを外したところに、騎馬隊軍が奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。大乱闘になる中、リング上dえは中野がSAGATにブレーンバスターを狙う。そこに風戸も入ってくるが、なかなか持ち上がらない。塚本、刃も加わると、中津、FUMA、関根も加わるが力が拮抗していると、最後にリュウイチが入ってきて鋼鉄家族(仮)が合体ブレーンバスターで投げることに成功。そこから鋼鉄家族(仮)は全員でエプロン拝み渡りにいくが、SAGATが転倒するとそこから騎馬隊たちが形勢逆転。リング上では中野がSAGATに串刺しジャンピングニーからエルボーアタックで飛び込む。続いて塚本がフィッシャーマンの体勢から前方に落とすと、そこに中津がダッシュして飛び蹴り。しかしSAGATも塚本を中津に叩き付けると、塚本をスパインバスターで叩き付けて久保にタッチ。ダイビング・ヘッドバットを投下した久保はクロスフェイスに捉える。塚本も刃に向かって久保をホイップし、刃がキャッチしたところにトラースキック。そこにFUMAが入ってきて蹴りで反撃。ダイビング・ニールキックでカウント2まで追い込むが、中野がスワンダイブ式クロスボディーで飛び込んでくる。そこから騎馬隊たちはトレイン攻撃。関根の猪作戦をFUMAがかわすと、鋼鉄家族(仮)がトレイン攻撃。そこから関根がレッツ・コンバインに捕らえる。刃がカットしようとするが、中津がクレッセントムーンでカット。どうにかリュウイチがカットしたが、中野と塚本がリュウイチを捕まえてダブルの攻撃を狙う。だが、リュウイチはSAGATにスペースSAGATキャノンを決める。そこに中津が入ってきてゼロ戦キックでリュウイチを排除するが、刃がドロップキックで中津を場外に追いやると、久保とトペを同時発射。しかし風戸もケブラーダを発射。その間にリング上では関根がFUMAにカミカゼからランニングロー。鋼鉄家族(仮)が一斉にカットに入り10分が経過。関根のレッツ・コンバインを丸め込みで切り返したFUMAはリバースパワースラムで投げるとMetal Fire From Hell。カウント2で返した関根だが、FUMAはJawbreakerをブチ込んで3カウント。勝った鋼鉄家族(仮)は全員でメロイックタッチ。まだまだ彼らの明るい家族計画は続いていくようだ。

【試合後のコメント】
FUMA 誰が俺たちに勝てるっていうんだ。今のこの状況、どういうことかわかるか? 俺たちに勝てるものがいない。そういうことは何を意味しているか。俺がベルト挑戦だ。これが筋ってもんだろ。ベルト持ってるのは誰だ? 木高イサミ、ユニオンMAX王者。覚えているか、今年の一番最初のBASARAの大会。俺がアイツからベルトを引っぺがしてやったんだよ。ということは2018年、ベルトに1月に挑戦させろ。どうだ? 1月8日の大阪大会はどうだ? かつて俺が王者だったけど、アイツが挑戦者でユニオンMAXで闘ったことがある。その結果、どうだった? その時も俺が勝った。文句のあるヤツ出てこい。挑戦表明だ、この野郎。

メインイベントはトーナメント決勝戦、阿部史典vs鈴木秀樹。決勝戦はリングにロープが張られ、場外カウントなしの通常のプロレスルール。宮本、里歩を下して勝ち上がってきた鈴木に対し、彰人、イサミという格上を撃破して勝ち上がってきた阿部。少年時代、U.W.Fスネークピットジャパンで鈴木に何度もダブルアーム・スープレックスを食らっていたという阿部。そんな兄貴分の鈴木とこの大一番で対戦することになった阿部は、いきなりグラウンドに持ち込むと、ジャンピング・フットスタンプ。これを腕でガードした鈴木は腕を取って、巻き込むようにグラウンドに持ち込む。うまく逃れて立ち上がった阿部は懐に飛び込んでグラウンドに持ち込むが、鈴木はサイドを取って足首を極めていく。阿部もワキ固めに捉えると、そこから首を取っていく。だが、鈴木は余裕の表情でアキレス腱固めへ。阿部は張り手を叩き込むと、ロープに脱出。そこから鈴木を場外に蹴り出すと、エプロンから蹴り飛ばす。さらに鈴木をイスを座らせてから蹴ると、南側の客席を駆け上がって1周して勢いをつける。だが、鈴木が立ち上がっていたため怯んでコケた阿部は、鈴木をリング上に促す。穏便にリングに戻った両者は握手をしてから、再び腕の取り合いに。鈴木は捻りあげてからヒザを落としていくと腕十字を狙うが、阿部は回転して防御。下になった阿部だが、そこから腕十字を仕掛けていく。クラッチした鈴木だが、阿部はキーロックにスイッチ。そのまま回転して、より絞めていく阿部だが、鈴木はロープエスケープ。阿部は鈴木の左腕にオーバーヘッドキックを叩き込むと、さらにアリキック。立ち上がった鈴木は阿部を足蹴にしてから首を下から捻りあげる。ヘッドロックにスイッチし、内掛けで投げるが、阿部もすぐに立ち上がる。鈴木のエルボーに対し、クルクルソバットから懐に入って、ダブルリストロックに捉えた阿部。だが、レスリングのローリングで脱出した鈴木はロメロスペシャルで吊りあげる。さらにカベルナリアにスイッチするが、阿部は手に噛みついて脱出。鈴木はエルボースマッシュでカチ上げると、回転する阿部をさらに回してからエアプレンスピン、ジャイアントスイングで回していく。10分が経過し、目を回した両者はダブルダウン。カウント7で立ち上がると阿部はローキック、鈴木はエルボースマッシュ。阿部は張り手を叩き込むと、鈴木はエルボーで吹っ飛ばしてから足蹴にする。しかし阿部はミドルキックから延髄斬り。さらに伊良部パンチ2連発から直伝お卍固めへ。だが、どうにか振りほどした鈴木はエルボースマッシュから暗闇脳天落とし。ダブルアームを逆さ押さえ込みで切り返した阿部はランニングロー。だが、続く伊良部パンチを狙った阿部をキャッチした鈴木は完璧なダブルアーム・スープレックスで投げて3カウント。

主催者のイサミが竜の肩を借りて登場し、優勝した鈴木に目録を贈呈する。鈴木は「今日は年末の忙しい中、ご来場ありがとうございました。知ってる人がいるかどうかは分かりませんが、彼、阿部とは……阿部とはって言うか僕はフミって呼んでいたんですけど、10何年前ですか? 12、3年前、彼が小学生のときから知っています。高円寺にある蛇のジムで、彼が会員になって来て。彼は最初に僕に言った言葉は『鈴木さん! 俺、WWE行くんですよ!』と言ってました。その後、失踪し、坊さんになり、彼が敬愛する“やりすぎぐらいが”の人の結婚パーティーで見たことある顔が突然声をかけてきたのが久しぶりの再会です。阿部が言った通り、僕とフミは10何年前にあそこでプロレスごっこをしてました。それがお客さんの前で試合出来たのが、僕は本当に嬉しかったです。(観客拍手)またどこかでプロレスごっこしましょう。ありがとうございました」とマイクアピール。それを聞いた阿部は「鈴木さん、突如失踪して本当にいろいろあって、何だかんだでこうなって、後楽園のメインで鈴木さんと本当にプロレスが出来たこと、本当に嬉しいです。同じことなんですけど、本当にありがとうございます。もう練習みたいですけど(苦笑)、大丈夫です。すみませんでした!」と言って最敬礼。ここでイサミが第三回新宿地上最大武道会出場選手を呼び込んで、恒例の記念撮影をしようとする。すると阿部がイサミに向かって「本当なら勝ってから言おうと思ったんですけど」と言うが、イサミはアッサリ「いやー、勝ってるよ。めちゃくちゃアゴ、イテーし」。引退とかWWEに行くとか茶化された阿部だが、「自分をプロレスリングBASARAに入団させてもらえませんか?」と、何とBASARA入団を直訴。スポルティーバ所属ながらこれまで様々な団体で活躍してきた阿部だが、それを聞いたイサミは「負けておいてNOなんて言えるわけないです」と言って、自分が着ていたBASARAのロゴが入ったTシャツを脱いで手渡す。観客も拍手で歓迎する中、それを着た阿部にイサミは「1個だけ頼みがある。お互いにもっと強くなろう」と言って握手。最後は鈴木に締めを託そうとしたイサミだが、鈴木はBASARAに入団した阿部にマイクを譲る。阿部は「これからまだまだですけど、このBASARAという団体を自分も大きく出来るように頑張りたいと思います! 今日はご来場ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!」と挨拶して木高イサミのプロレスを締めくくった。

【試合後のコメント】
――シングルは初対決?
鈴木 シングルどころか、初対決ですね。
――トーナメントにともに出ることで試合前からいろいろ考えていたと思うが。
鈴木 まあ、あまりそんなには。
阿部 自分はいまもよく鈴木さんに練習を見ていただいてて。
鈴木 そのわりにはできなかったね。
阿部 試合中、投げた時に「しょっぺえ」って言うんですよ。
鈴木 つい出ましたね。
阿部 闘いながらも心に傷を負うという…もっと練習します。ただ、高円寺のマンションでプロレスごっこに付き合っててもらったのが、何年かしてこうやってお客さんがお金を払って見に来てくれるリングで闘えたというのはホントに自分の人生で一番目、二番目に入るぐらいの点と点が線になったのかなっていう。嬉しいですね、ホントに嬉しいです。

――阿部は予想以上に真っ向勝負だったが。
鈴木 何も考えてないからだと思う。
阿部 まあ否定はできませんね。

――あらためてトーナメントについて。
鈴木 試合前に緊張して安易にオファーを受けなきゃよかったなと思いました。なんでもはいはいって言ってたら大変なことになるんだなと思いました。
――やりづらさは?
鈴木 リングが広く見えるというか、ロープがあるだけでだいぶ視界が遮られてるんだなとは…普段はそんなこと考えなかったですけどね。お客さんの顔がよく見えていたはずなんですけど、ロープがあっても。でも、ロープがないだけで、遮ってたんだなと思いました。(普段闘わない選手とも闘ったが)宮本さんはタイトル(マッチ)で一回当たったぐらいですけど、ほとんど初対決に近かった。里歩選手は勝手に落ちていきましたからね。何もしてないんで。
――BASARA入団について。
阿部 自分はスポルティーバにいる時に本当にいろんな団体に出させてもらって、いろんな人にお世話になって、ホントに感謝しきれないぐらいいろんな団体が自分を育ててくれて、いろんなところでプロレスとかを選手たちが教えてくれて、それでいまの自分があるので。BASARAという団体はいろんな人が自由にやっているというか、そのぶんパレットにはいろんな色があるんですけど、自分はどっちかというと縛られるとあんまり。自由でいたいので。自分はBASARAという団体に重きというか、ちゃんとそこにいつつ、これからも変わらずライブハウスでプロレスしたりとか、これからもいろんな団体に出続けられる、BASARAも盛り上げられる…自分には一番スタイルに合ってるんじゃないかと思いました。
――1回戦の彰人と名古屋時代は?
阿部 自分が練習生の時に彰人さんが来て。出世頭ですから、彰人さんの家まで車で送り迎えをさせていただく、という仕事をさせてもらってて。一回も闘ったことがなかったんですけど、一回シークレットイベントでタッグを組ませてもらったぐらいで、それが何が巡り巡ってか、きょうは幸せなことがたくさんあって。彰人さんとはスポルでやらずして、いきなり後楽園でシングルマッチができて。いろんな気持ちがこみ上げてくる日でした。
――イサミからKOを奪った。
阿部 モニターで見てたんですけど、イサミさんもすごい激しい試合でボコボコにされて、満身創痍だったんで。きょうは偶然…きょう勝ったとは思ってないんですけど、自分はリングに落としたりとか、そういうこざかしいことがあまり得意じゃないので。イサミさんもそういう感じだと思いますから、イサミさんと闘っててそういうふうに終わらせないぞ的な感じは、肌で触れててわかりましたね。きょうは偶然自分が勝ったというか、ごっちゃんですよね。勝ったとは思ってないです。いろんな運が自分にありました。(入団しても)何も変わらないようなスタイルでやっていけます。自分的には(スポルティーバを)卒業という感じじゃなくて、ただ家が変わって、そこには別荘があるみたいな。家が一個増えた、みたいなそういう感じですね。
――入団してやってみたいことは?
阿部 たとえば、きょう高木さんとかもいましたから、僕は路上プロレスもやりたいし。やりたいことがいっぱいあるんで、いままで以上にいろんなことができるんじゃないかな、とワクワクしますね。スポルティーバにいてやれることは、やり切ったといったらおかしいですけど、いろんなインディー、メジャー上がらせてもらって、自分のなかでは一つ次のステップにいきたいなと思ってた段階なので。BASARAというところはずっとお世話になってて。BASARAに入っても変わらずいけるんじゃないかなと思います。
――来年の目標は?
阿部 もっと全部に僕を混ぜてほしいですね。あそこでプロレスやってるよ、俺も入れてよ…と。BASARAをもちろん盛り上げつつ、全部のところに仲間に入れてほしいんですよ。全部のところに入りたい。いろんなところに出続けて成果をあげて、なおBASARAのなかでもいろんな人と切磋琢磨して、相乗効果で盛り上げていけたらと思います。

イサミ 初めてですね、3回目にして決勝までいけなかったの。甘く見てましたね。
――阿部選手のパンチは?
イサミ このトーナメントは反則の規定を設けてないので。首と顎に当たったからこんなんですよ(肌が赤い)。直伝・伊良部パンチですかね。
――その阿部選手がBASARA入団を直訴したわけですが。
イサミ 頼もしいです。頼もしいけど、それを刺激としてどうするかですね。結構、阿部が入ることって劇薬だと思うので。キャリア2、3年ですけど、ほかの選手を全員置いて行ってしまう勢いがあるかもしれない…ある可能性を秘めている選手だと思うので。実際、僕もいかれてますし。この大会自体、正直満員には程遠かったじゃないですか。前売りの状況だって昨日、一昨日で当然知ってるわけですよ。「もう二度とやらねえ」「やめてやろうか」って思ったんですけど、お客さんの喜んでいる顔とかレスラーたちの「面白かった」という表情とか見てたら、こういうのってもう一回やらないといけないのかなという使命感にはかられましたね。(週刊プロレスの奈良記者を発見して)奈良さん的にはベストバウトは?
奈良記者 決勝戦…。
イサミ(奈良記者のボディーにパンチ)僕の名前でしょ、今の! 首が痛いです、首が。1回戦から首から突き刺さりすぎですよ。それが僕の敗因だと思うんですけど、来年はどうしたら勝てると思いますか?
奈良記者 スタイルを…。
イサミ スタイルを変えるんですか? 15年やってきたこのスタイルを! どういう風に?
奈良記者 別のキャラに。コスチュームも変えて。
イサミ すごいのが来ましたよ。じゃあ奈良さんにコスチュームの原案を描いてもらっていいですか?
奈良記者 デザイン能力はないので。
イサミ なんだよ、適当なことを言って! 今日は週プロさんもサムライさんも来てくれて。手前味噌なんですけど、いい大会だと思いました(笑)。多幸感があったので。奈良さんも楽しかったですよね。
奈良記者 面白かったですね。
イサミ(奈良記者のボディーにパンチ)そこは「別に」でしょ(笑)。まあいい大会だと思ったんで、BASARAを含め武道会も頑張っていこうかなと。まあ来年の開催は未定です。もうちょっと上にあがれるように頑張ります。あと、FUMAだ。挑戦表明。奈良さん、これはどっちが勝ちますかね。
奈良記者 FUMA選手…。
イサミ(奈良記者のボディーにパンチ)なんでそこは空気読むんですか。まあ勢いはあると思うんですよ。FUMAフェスから凄いんで。あと僕、大阪でFUMAに挑戦して負けてる過去もあるんですよ。あと正月と年越しに弱いんで。イマイチ勝ち星に恵まれないので、そこが注意どころじゃないですか。奈良さんはどこに注意して臨めばいいと思いますか?
奈良記者 首ですかね。
イサミ じゃあ早く完治するようにします。

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